都城高専の学生(今年度卒業)を対象にした技術者倫理について講義(非常勤講師)で、
公益通報(内部告発)について説明する際、不正を知ったら有無を言わず即内部告発を行うように!
とは言い切れなった自分がいた。
以下のように話をした。
組織の一員として働いていると、「不正=即・内部告発」と踏み切れない状況に陥ることがある。
だから、自分は講師としては失格かもしれないが、必ず内部告発すべき!とは言えない。
ただ、これだけはお願いしたい。
自分の中で 正しさ と組織の論理の中で 葛藤し続ける姿勢は持ち続けて欲しい。
自分の中に本来宿る”倫理観”に反するのではないか? という気持ちと葛藤する姿勢がなくなった途端、
表面的にはその人の仕事は外部から綺麗に見え、生産性も上がり、「出来る人」という評価がつくかもしれない。
でも、そういう生き方、仕事の仕方をしていると いずれ大きな失敗を犯してしまう。本日学んだいくつかの事例のように。
何より、悩める姿にこそ感じられる人としての魅力がなくなり、やがて心底ついてくる人がいなくなる。
誠実な自分を絶えず中心に据え(※),自律する姿勢を忘れないで欲しい。
それこそが 技術者倫理の真骨頂である。
そうお願いして 講義を締めくくった。
※ 「技術者倫理」は アメリカで始まった概念であり、以下にこう述べられている。
「プロフェッショナルな活動において、最高水準の誠実さ、責任ある行動、倫理的行動を堅持すること。』