会社は一応祝日休み。
ただ、工程上タイトに動いている現場は、祝日はどうしても出勤となる。
加えて、ある現場は明日が中間検査(公共事業)であり、担当者は昨日に
引き続き事務所で書類整理をしていた。
当の私は、朝は久し振りに海に出た。2ヶ月ぶりだろうか?
本日は波は穏やかであったが、小一時間ほど2、3回乗っただけでも
すっきりした。
そして、昨日から息子に約束していた買い物へ。
家族でゆっくり買い物をする時間は、そうあるようでない。
普段、なんだかんだで休日も中途半端になるので、こうやって過ごす時間の
ありがたさを、しみじみ感じる。本当に幸せを感じる瞬間だ。
昼からは、検査準備をしている事務所へ。
貧乏性だろうか? どうしても、気になるので足が向く。
そして、なんだかんだとチェックが入ってしまう。
どうしても完璧な形で検査には臨みたい、という気持ちがかき立てる。
理想は、少々の間違いは大目に見て、流し、そして励ましてあげること。
しかし、検査の結果の是非が、受注の可否を左右する制度になっているだけに
後ろに従業員+その家族 のことを想うと、どうしても半端な気持ちになれない。
自分なりに目を通した後、現場に出向いて状態のチェック。
実は、昼から子供二人とも同行での行動であった。
片道1時間強の道のりの道中の車に、すやすやと休んでいる子供を
鏡でみていると、
「自分たちが子供の頃も、こうやって親父の車で現場に連れて行かれたな?」
と思いだしていた。
今の自分なら、「なんで親の用事に自分が付き合わされて・・・」と不満も少々
出そうなものだが、 彼らの顔を見ていると そんな不満は全く見えない。
結局、家に戻ったのは夕方であった。
「せっかくの休日を、すまないことをしたな」と、一人述懐していた。
しかし、それは杞憂であった。
山の切取り(掘削)の現場であったが、「お父さんと、今日は山登りをした!」と
うれしそうに夜話していた子供たちの顔を見ていると、
子供の世界の純粋さに 心が打たれた。
自分は会社の責任者だからいいが、本日出勤してくれていた社員には
こうは 割り切れた家族愛を味わせられず、申し訳ない気持ちも残った一日でもあった。