最近 へべす の事業をすることで 繋いでくれた縁の有難さを実感している。
ミシュラン3つ星 フレンチレストランで 食通なら誰しも知っている
ジョエルロブションの関谷シェフ、カンテサンス の岸田シェフ。
そしてフレンチの巨匠 三國シェフ。
京料理 祇園 さゝ木 の佐々木シェフ。
大阪で1年先まで予約がとれない 割烹 もめん の大将 木綿氏。
そして それぞれのシェフを繋いでくれた イタリアンの巨匠 落合シェフ。
このほかにも 帝国ホテルの直営店 嘉門 の臼田シェフ
銀行員してた時には 全く考えもしなかった世界だ。
縁はありがたい。
とにかく 実直に 目の前の課題を 公の気持ちで 真正面から 地道に 取り組むこと。
特に印象的な縁は もめん の大将 木綿氏との縁。
1年先まで予約が埋まる大阪の割烹「もめん」へとつながるとは。
先日、当社の「へべす」をご注文いただきました。
「もめん」はミシュラン大阪創刊時に二つ星を獲得した名店。
その後は“予約が取れない店はガイドに載せられない”との理由で、あえて掲載を断わられてる伝説的な店です。
実はこのお店、私が銀行員時代に担当していた取引先。
上場企業を含め規模の大きな取引先が多かったのですが、なぜか私はこの小さな割烹に惹かれて時折足を運んでいました。
大将には可愛がっていただき、退職の際に(すでに別の支店に異動していたのですが)ご挨拶に伺ったところ、ご馳走になった思い出があります。
当時はまだ、今ほど有名なお店ではなかったように思います。
今回のご縁は、落合シェフのご紹介から。
(まさか、あの「もめん」がそんな有名なお店になっているとは知らず…)
さらに三ツ星「祇園さゝ木」の佐々木料理長もご存じだということで、その旨を添えてサンプルを送ったのですが――返事はなし。
思い切って電話してみました。
私「大将、味には自信あるんですが、何か問題あるんですか?(後で考えると、随分図々しい失礼な物言いだったが、大将にはそれを受け止めてくれる愛情がある)」
大将「食味は申し分ない。でもうちは小さな店(カウンター9席)だから量が使えない。返事できなかったんや」
そこで私は浪花節で、
「大将にお金を出して使ってもらうことに価値があるんです!ぜひお願いしますわ!」
と頼み込むと――
「よっしゃ、分かった!送ってきて。請求書と一緒に」
と二つ返事。
30年を経て、こんな形で縁がつながるとは…。