地元の中学2年生向けに講演をした。
よのなか教室 という枠組みの中での講演。
まあ簡単に言えば、実際に社会で働いている社会人に
「働く」ことの意義や「仕事の内容」について紹介してもらう取組み。
地元の商工会議所と市の教育委員会がタイアップして実施している。

短い時間だったので駆け足で話をしたが、主に話をした内容は以下の通り

  1,建設業で働く内容ってどんなものか
    これは建設業振興基金が作成して公開している映像(3分程度)を観てもらった。

  2,働くことって どんなこと?
   働くことは 大変
   ・理屈では納得できないことが山ほどある
   ・人間関係で悩むことがある
   ・年齢が下の人が上司になって指示されることがある。
   ・屈辱的な思いをさせられることがある。
   働くことは 楽しい
   ・自分1人では出来ないことを、周囲の人が応援してくれる
   ・自分がした仕事で 人を感動することが出来る
   ・その人が感動する姿をみて、自分がめちゃくちゃ感動できる

  3、地元で働く いいこと
   ・人の温もりを感じられる
   ・自然を身近に感じられる
   ・親を身近にみれる 
   ・自分が働き盛りの元気な時に、年老いた親を身近でみれる

  4,今の世の中で働くということ
   世の中の変化が激しい時代の中で生きるにあたり
   未来を予測するにはどうしたらいいか?

   量子力学の話  ~理論物理学者・佐治晴夫氏の言葉より~
   ・万物の存在は常に揺れ動いていることで存在が保証されている。
   ・常に揺れ動いているから、未来は予測できない。
   ・未来を予測できないからこそ、希望も生まれる。

   パソコンの父 アラン・ケイの言葉      

     『未来を予測する最大の近道は、未来を自ら創造することだ』

 

  5,一番身近で信頼できる よのなか先生って誰?
    自分みたいな他人より もっと身近に
    そして誰よりもみんなのことを考えてくれる
    働くことの先生 がいる

 

その後、学校から話を聴いた生徒から手書きの感想文が送られてきた。
意外にも たった3分ほどの映像でも 建設業のことについて大枠を理解してくれるのか!
と驚きであった。

女性の生徒が、「建設業を将来の働く候補に入れたい」 と書いてくれたことは喜び。

「身近に 一番信頼できる 働くことの先生は誰?」についての 感想も多かった。
ただ、これについては あとで妻に
「いろんな家庭があるのだから、こんな事を言われたら
かえって困ってしまう生徒もいるのよ」 と諭された。
確かにそうかも ・・・ と 反省してしまった。
該当する生徒が今回はいなかったことを祈るのみである。

 

 

 

なお、生徒からいくつかの質問が寄せられていた。
その中の一つ
「仕事は楽しい方が多いですか?いやなことが多いですか?」という質問には
以下のように回答した。

 → 辛いことの方が どちらかと言えば多いで。
   でも、楽しいこと、感動することの大きさが格段に大きいので
   トータルでは楽しいことの方が大きい。
    横軸を「トータル時間」
    縦軸を「その大きさ(楽しい≒感動、つらい)」 とすると
                               横軸(トータルの時間の長さ≒その回数)
                                                        「つらい」 > 「感動」
                              縦軸(それぞれの大きさ)
              「つらい」 < 「感動」
      縦軸の大きさ の数字が格段に 大きいので

    トータルの面積(横軸×横軸)は  「楽しい」方 が 「大きい」 。

    我ながら なるほど と思える回答であった。