昨日2025年11月8日(日) は私の社長在任中で記念すべき日となりそうです。
70周年記念式典と謝恩会を行いました。
夏に取引先様を対象にした懇親会を開催したのですが、社員はその場にいたら気を使ってゆっくり出来ないだろうと思い、
70周年を迎えられたのはまずは社員あってこそという思いで
社員と家族だけに限定して開催しました。
社内の一部ではイベント開催より、お金を配った方がいい という意見もありましたが
せっかくやるなら 普段では味わえない空間を体験してもらうことが大事だと考え
今回の形をとりました。
会場は 多分、宮崎県内で一番豪華な会場と思われる、宮崎市のシーガイアのコンベンションホール。
夕方から開催だったので、基本的に当日は家族も含めて当ホテルに泊まってもらいました。
式典
 永年表彰
 社長挨拶  70年を振りかえって そしてこれからのビジョンの披露
 社史映像  15分
懇親会
 〇社長挨拶
    謝辞と これからの夢
 〇料理
    落合シェフ監修のメニューに加え、本人に登場してもらい途中見える形で料理の様子を会場のみんなに披露。
    そして 食事の間に テーブルごとにシェフと記念写真撮影。
料理には 当社のへべすを使った メニューも取り入れてくれていました。
 〇プチコンサート
    米良美一さん コンサート。もののけ姫、心のひとみ、手紙、ヨイトマケの歌 の4曲 を披露。
「ヨイトマケの歌」 は 建設作業員のことを歌ったもの。  心にしみました。
 〇司会
    地元MRT放送の 名物アナウンサー 川野武文さん。
    さすがベテラン。今は関連会社の社長もしているということもあり、気遣いも一流でした。
  実は、3名とも個人的な知り合いで、ダメ元で相談したら3人とも快諾してもって宴に華を添えていただきました。

 

 

 今回のイベントが 「私の社長在任中で記念すべき日」になりそう と思った理由は二つ。
 まずはお三方の一流のフォーマンスを、社員とその家族と共有できたこと。
なんと、落合シェフも 米良さんも ステージ4の病気を患っていた方。
そのお二人が 当社の記念イベントで 元気な姿でパフォーマンスを繰り広げていただきました。
困難に遭遇しても、諦めることなく 力強く乗り越えていく 姿。
 これからの当社の歩みにも 大きな示唆を頂きました。
 そして もう一つは 「社長やっててよかった!」と思わず感じらずいられない出来事があったこと。
 時間スケジュール表を当日の式典の最中にまじまじ見ていたら(それまでは社員に一任していたので
 細かい時間設定などは気にしていなかった)、どうも 時間間隔の帳尻が合わない。
 おかしいな と思って、責任者に声掛けして確認しようとしたら・・・
 川野アナウンサーから
 「それでは 社員から社長あてに 渡したいものがあるそうです・・」と案内があり、ビデオが流れてきました。
 なんと社員全員が それぞれ一人ずつ スケッチブックの一枚一枚に 70周年を迎えた私達創業家族
 に向けてお祝いの言葉を手書きで書いてくれてて、それを一人ずつ紹介していくビデオでした。
 手渡して繋げていく流れを上手く繋がるように編集してくれて、最後の2名が会場に走ってきて
 私達(私、妻、父、母)に届けに来る という演出。
( 私が 会社に居ない時間を見計らって 綿密に 制作していった彼らのことを思うと。。。)
 恥ずかしい話 ビデオを見始めたら 涙が 出てしまいました。
 会場に上がって スケッチブックを受け取ったら 思わず大泣きに。。。
 川野アナウンサーから「長年付き合っているけど、こんなに涙もろい人だとは 今日初めて知りました」と
言われるほど 普段では 超クールなふるまいをしている自分。
 もちろん、意識してそうしているわけではないのですが、そういう生き方が自分は楽だから。
社員に対しても 愛ある言葉をかけているか? NOです。
父は 違いました。彼は 社員に大変厳しかったけど、その裏には愛情がありました。
息子の私でも それは分かりました。
でも 自分は違う。性格上 出来ないのです。 涙を流しながら 気が付いたら そんな気持ちが次の言葉が出ていってました。
 「ずるいよ みんな。  いつも厳しいことばかり言って、辛い思いさせている自分にこんなことするなんて・・・」
 

 自分は 性格上 「やることやるから口出ししないでください」 という生意気なタイプ。
 それが そんな事言っていられない、否 言えない立場。
 日向に帰ってこずにサラリーマンしていた方がよかったな・・と正直何度も思ったことがありました。

 でも 昨日 「あー帰ってきてよかったな」 と重く感じた そんなイベントでした。

今回参加いただいた若い社員の複数の親御さんから、
「本当にいい会社に入ったと思っています。
息子には絶対辞めるな。いい仕事をして恩返しをしろ と言ったところです」
というような嬉しいお言葉を頂きました。
これ以上嬉しい言葉はありません。

家族の一員として参加していた 長男、長女。
今まで見せたことない 父親の涙 を 目の前で見て どう感じただろうか・・・