弊社は6月が決算となっております。来週(7月)から新年度

スタートを迎えるにあたり、前年度の振り返り・反省点などを

踏まえ、建築部全体がまた一歩ステップアップするための方針

を考案中ですがなかなか絞り込めておりません。

そんな折、弊社の半分の人員で年商6億円からたった5年間で

、年商20億円まで発展した会社の事例を目にする機会があり

ました。その確実な成長を遂げた会社の代表者の格言はとても

シンプルでスーッと私の腑に落ちたのでご紹介します。

敢えて注釈は書きませんが・・・業績UPを達成できた会社の柱は

「分業の徹底(専門分野毎に成長させる)」

「効率の追求(重複する業務を作らない)」

「スピード(専門性があるからこそ追い込みできる)」

「教育より仕組みづくり」

という簡潔で明確なビジョンの上に成り立っておりました。

また、分業させない、即ち雑多な業務を持たせることは、

その人から育つ機会も活躍する機会も奪うことを意味

するものである。ということでした・・・納得!!

私がこの建設業界に入った頃に求められた人材は1から10

まで全て出来るようになって初めて「一人前」と云われてい

ました。(施工図・安全管理・工程管理・原価管理・施主管理)

でもそれって今の時代でいうと「大谷翔平」を求めているよ

うなものであり、なかなかそのような人材は見つかりません。

当時(約30年前)はこの業界で一人前になりたい、と志願

する若者が多く、その分母が多い中から数%の「出来る人材」

が育っていたので技術者が多かったように思います。

令和3年時は、この建設業に魅力を感じ、夢を抱いて門を叩く

者がどれだけいるでしょうか? 景気が上向きだした1984

年と比較すると、2014年時点で▲30%となっていまして

2021年の現在では▲40%を超えている状況です。

それでも必死に募集活動を行って優秀な人材を求めていくのか?

今ここにいるメンバーで最大限の能力を発揮できる方法を模索

していくのか?私は後者を選択してそのフォローに徹すること

で最高のリーダーシップを体現したいと考えております。

そして、個々のレベルアップに最も必要な要素は「達成感の積み

重ね」であると強く信じています。

先日、上棟を迎えた延岡市のK様邸。この建物が完成した時に

岩切さんが達成感を感じてくれたらいいなと思っております。

それまでの道のりは分からないことだらけでしょうが、自分で

考え模索しながら一歩一歩前に進んでいくことと思います。

現状の足元をしっかりと把握しつつ、会社の強み・弱みを理解

したうえで新しい事業年度が着実に実りある一年となるように

気持ちを切り替えて臨みます!!

ケンチクブ:吉本