本日5月8日 GWの最終日
私にとって本当に一日のんびりできている唯一の休日。

このGW、3、4、5、6、7日 河川災害の現場が2現場連続出勤していたので様子を見に行ったりしていた。
(この現場に携わっていない社員は通常通りに休みをとらせている)

もちろん、本来は社員自身、そしてその家族のことを考えると、休みの日はきっちり休ませるべきのは重々承知している。

一般の人には分からないだろうけど、河川の工事は梅雨時期に入ったら仕事ができなくなる。
つまり、5月末までしか仕事ができない。
(厳密に言うと、物理的には現場に入ることは可能だが、雨で河川の水位が上昇し、実質的には施工する箇所が水没するため仕事が不可能)。
なら、梅雨時期過ぎてからどうか? 梅雨過ぎると、台風シーズンに入る。
台風が通過し大雨が降ると、河川の水位が一気に上昇し、それまでに工事して造り上げていた構造物(作品)があっという間に流されてしまい、また一からの工事となる。
われわれの土木業界では、この6月~10月は出水期といって、河川内の工事はやらないことが常識となっている。
となると、実質的に工事が再開できるのは台風シーズン明けの11月からの開始 となる。
では、5月末まで普通のペースで仕事をして、11月からまた再開すれば、GWを潰すなど必要ないのではないか?  という指摘は当然出てくる。

問題は二つ。
まず一つ目に利益喪失。
中断した期間(6月~10月)、作業が中止されているから労務費の発生はなくなる。
しかしながら、工事をするために用意している現場事務所などもろもろの仮の設備費は支出が継続される。
また、工事を中断したからといって、全くその現場をケアしなくていいということにはならず、請負契約上その現場の管理(大雨時に工事途中で不安定になっている場所のケア)は受注者である我々建設会社の責任となっているので、当然それなりの人の配置などが必要。
5か月間工事進捗ゼロ(売上ゼロ)で、費用だけが発生し続けるという事態になる。

そして、二つ目の問題が、この災害対応工事であるので、完了が急がれること。
そもそも、災害対応工事の目的は、早く復旧して災害を誘発させないこと。
河川内の災害は、大雨が降ると被害が拡大するので、出水期前に完了させることが課題となる。
今回工事をしている箇所は、近隣に民家があったり、JR線が通っていたりして、一般市民の安全確保を考えてしまうと、どうしても5月末完成を意識せざるをえないわけだ。

しいて言わせてもらうと、災害が発生した時期から発注までの期間を短縮してくれたら(工事着手が早く出来ていたら)、GWをほとんど潰すということまでやらずに済んだはず。
この点は、発注機関の方々には十分意を組んでもらいたいところ。

どこかのラジオでパーソナリティの方が言っていた。
「GWで仕事されている皆さん。皆さんがいるから、私たちがGWを楽しむことが出来るのですよ。ありがとうございます」
なんか うれしかった。
そう 安心感を届けることが 建設業の使命 であり 存在価値。

ということで、このGWは先日まで当社の社員には頑張って出勤してもらっていた。
小さい子供、お孫さんもいる社員も少なからずいた中、本当に頭が下がる思い。
普段、経営管理上厳しい態度で厳しく接していることが多い中、このときは現場に臨場して彼らの奮闘ぶりが目に入ると、大袈裟でもなく本当にそこに”神様”の姿が見えてくる思いだった。

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彼らの心の中には愚痴はあるはず、「なんでGW休みの日まで・・・」。(私だって、その立場なら絶対そう思う)
その中で、上記の大義を彼らはわかってくれているから、出勤を優先してくれた。
こんな気持ち、姿勢がある社員を路頭に迷わせるわけにはいかない。
もっと、もっと待遇面を上げて恩に報いてやらねばならない。
営業面でももっと頑張らなければならないし、最近それ以上に意識しているのが経営のやり方の見直し。
連日連夜怒涛のごとく動き回っている段階は50歳を手前にして見直さざるを得ない時期に間違いなく差し掛かっている。
これまでそこそこ業容は伸びてきたけど、今踊り場にある。
より次の大きなステージに上るために、彼らの気持ちに報いるために経営のやり方を見直してみる時期だし、今回のGWにより一層その気持ちを強くもった。
今回踏ん張ってくれた社員の顔をみても、間違いなく躍動感がある。
「面白い」「次な何が出てくる?」 というエネルギーを 演出するのは私の仕事である。。。

現場に従事した社員達がやっと 休日らしい休日を送ってくれている。
そう思うと 今朝は 朝から 本当に のんびりと休日をすごすことが出来ている。

朝から愛犬と海に散歩
食事して  デッキ越しに 読書
昼食事して 愛犬と昼寝
そして また読書
夜は 家族と食事会に出かける

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何気ない過ごし方  でも 最高の贅沢な 満ち足りた気持ち

経営について考える 面白い本を紹介され上記のことを想いつつ  じっくり向き合う時間がとれた

今回頑張ってくれた 社員には 現場落ち着いたら きちんと 連続休暇与えてあげよう。