先月末に非常勤講師を今年から勤めている高等専門学校の専攻科の生徒の
レポートの採点をしなければいけなかった。

人を評価する、それも前途有望な若い人が直筆で書いた貴重な ”作品(レポート)”
を 採点するなんて  思うと どうも気が引けて仕方なかった。
でも、一律に評価するわけにはいかず、 それなりの基準をもって 高低をつけさせてもらった。

どの生徒も 起承転結がしっかりしていて、さすが高専の専攻科の学生だなと感心したが、
読んでいてキレイすぎて心に響いてこないレポートが少なからずあった。
どうしてだろうと精読してみると、どうも どこかからの論文を引用(いわゆるコピペ)
して仕上げているようだった。

そんな中、たまたまふと飛び込んできた情報が、
白洲次郎の学生のときの逸話。
彼がイギリスの大学に留学しているときの話。
自分では完璧なレポートだと思って提出した結果が、燦燦たるものであったらしい。
理由を先生に尋ねると「自分の意見が入っていない」ということだったとのこと。
次郎は次回から意識して 自分の考えをきちんと持つことの大切さを学び、
その後周知の偉業を日本で残すことになる。

縁あって私の講義を受けることになった学生に対し、
この「自分の意見、考えを持つ」ことの大切さを知ってもらいたいという気持ちで
その「自分の意見が基調となっているか?」を大きな基準に取り入れて
採点を試みることにした。
きれいな文章、論理構成になっていたレポートでも 申し訳ないが及第ギリギリの点数を
付けてしまった学生もいる。
その学生はもともとは頭は優秀だと察したので、
今回の私の添削の言葉をきっかけに 白洲次郎みたいにその後大きく飛躍してもらえばと
願ってやまない。

話は変わるが先日、宮崎県安全衛生優良事業場表彰を頂いた。

特段、ロビー活動して表彰授与をお願いしたわけでもないのに
関係団体から授賞の連絡を受けた。

弊社はこれまで このブログでも記載しているが、2名の殉職者を出している(内JVでの下請け会社の社員の方含む)。
そんな会社が頂いていいのか? というのが率直な感想。
授賞される理由が思い当たらないのである。

他社と比べて目を引くような特別な取り組みをしているとは思わない。
毎年開催する安全大会では 必ずこの2名の方の存在に触れ
再発防止にかける代表者としての思いを語り、再発防止を強く呼びかけている。
そして ことあるごとに 二度と殉職者を出してはならないと訴え、
現場でも 直接私から安全面で指示を出すことがある。
その姿勢なのだろうか??

ちなみに  先月末に 建設業協会の慰霊碑にいつものように焼香しようと足を運ぶと、
立派な花束が手向けてあった。

どなたか 労災で尊い命を亡くされた親族の方が参拝されたのだろう。
協会の役員を仰せつかっている身としても
改めて 労災死亡事故撲滅 に向け  強い気持ちを持った。

合掌