2008年3月アーカイブ

 

  一般的にいい会社とは、増収増益の会社である。
  それも、その規模が大きければ大きいほど、社会的な評価は高い。

 

  負け惜しみになるかもしれないが、私はその評価の尺度に最近 疑問を
   感じはじめている。

   今年度も昨年度に続き、増収増益になりそうである(減っても微減程度)。
  売上の規模は、過去最高の水準にまで達しつつある。
   上記の尺度からすると、この時期にそしてこの業界にあっては
    評価される対象の会社ではある。
   確かに、取引先、金融機関からの評価はおかげで上々である。

   しかし、中身をみてみると
     信じられないような品質ミスが あちらこちらで発生している。
   以前自負していた、『小さくても品質に優れた会社』像からは、離れていっている。 

   技術社員を見ていても、みんな 自分のキャパシティ以上の仕事を抱えている状態で
     疲労感を感じ取っている。

   社長の私は、会社を代表する立場なので、対外的な社会的評価を真正面から受ける。
      「内山さんところは、いいですね」と表面上はなる。
        しかし、中で働いている社員達は果たして心地よい気持ちに今なっているだろうか?

   以前触れたことがあるが、社員から 
   「社長、原価管理、品質管理をいくら厳しく言っても入ってくるものが無いと、意味が無い。
   受注し過ぎたら、どうしよう(管理面)?と あれこれ考えるより、まずは受注すること。
      管理面は、なんとかなるもの」
   と諭されたことがある。
     果たして、結果は 心配どおりになってしまっている。
    「もうこれ以上、仕事を増やさないでくれ」との心の叫びが 空気を伝わってくる。

   

     本日お会いしたある方が、こんな話をしていた。

   「人が寿命を真っ当したときに、どれだけの品格をもっているか?
       それが大事。
       品格は規模でなく、生き様。
       そんなに大金持ちにならなくても、そこそこの生活ができればよし。
       会社経営を通して、どれだけの品格を会社そして人が持つことができるか。
       それが、経営の妙味。
       自分の品格が上がると、品格の高い人達と縁を持てるようになる。
       そうすると、規模拡大まではいかなくても、手堅い経営ができるようにもなる」

    なるほど。 と聞いていた。

 

   個々の工事の利益率は下がっているので、ある程度の規模拡大(工事量拡大)は
      やむ得ないが、損益分岐点より少し上くらいでまずは落ち着いて、
       品質を重視できる会社にする方へ、心のベクトルを向けるべきとき それが今来ている。

    従業員には、できるだけ多くの待遇をしてやりたいが、やはり会社の品質確保との
       バランスをとりながら節度を決めていく必要がありそうだ。

   
        ただでさえ、相手の足を引っ張ることで、自分の地位を確保しようとするタイプの人が
       多い環境である。そういうときだからこそ、やはり足元をすくわれないように品質管理を
     徹底すべきである。

 

     会社の品格を 意識してみよう。

 

   

 

 

 本日、現在「工事進捗情報」で 経過を公開中の現場の完成検査がありました。
 いろいろありましたが、やっと終わったと いう感じです。

 

 着手前

        

  完成

kannsei.jpg

 

 

 

 

 

 

 

   

こうやって、改めて 並べてみると、土木技術の力に ただただ 恐れ入ります。

なお、こちらは この現場途中にある 山神さまの社。
無事完成したお礼を お神酒とともに上げてきました。
ありがとうございました。


    

   

  話は変わるが、本日で今年度の一般土木工事の入札案件が終了した。
    県の工事は、1件しか受注できなかった。
  それも、この1件は総合評価方式で最高点数をとっていた物件であり、
  金額が最低でなくても受注できた工事。
  つまり、価格だけの競争物件については、見事に ”クジ”に外れた格好。
    クジ・・・ 予定価格は公表されていて 最低価格近辺で数十社応札する。
           県はまだ、ほとんど価格だけで落札を決めるので、いわばクジを引くような状態。
          
  受注対策が、パソコンと睨めっこして、最低価格をいかに導き出すかの”技術力”を高めることだけ。
  なんとも、虚しい気持ちではある。
    
     今年度は 国や民間工事が通常より多く受注できていたので、
     結果としては県工事を施工する余裕が無かった一年であったが、
  やはり くやしい気持ちである。

  

 この年度は いろいろと 学ばされることが多い・・・
  経営のスタイル、社員への接し方 を根本から 糾さないといけない時期に来ているような。

 ある人に 「軸が定まっていない」と ポツリと 言われたのが、 
  妙に今の自分に ぴったりであり、3月末までに脱皮をすべきかな 
 と思っている今日この頃である。

  
   

 

 

 

 最近、身内の不幸が続いている。

  先月末に祖母、先週末に伯母、そして本日伯父。

   祖母は享年94歳だったので、いわば天寿を全うした形であったが(家族葬にした)、
   伯母及び伯父も高齢ではあったが、最近ではまだ余生を楽しめる年齢である。
      お二人とも、最近まで元気だったので、びっくりしている。

   祖母には、この時期になると、よく山に山菜とりに連れて行ってもらった思い出がある。
      あの経験が、自分の中にある情操を育んだことは確かだと思う。  
   
    伯母や伯父にも、かわいがってもらった。

      寿命とはいえ、 やはり近い人の死は悲しいものだ。 

  身内の死に触れ、寿命について想うところがあった。
 
 
 人はいずれ、この世を去る。
  もちろん、自分も。
 不慮の事故に遭うかもしれないし、なんらかの病気にかかって亡くなるかもしれない。
  早いか遅いかの違いだけ。
  目を閉じてあの世へ旅立つときに、どれだけの軌跡をこの世に残せるか。
 そして自身の魂が昇華できるか?  今の自分は、まだ 軌跡が評価できる段階ではない。

  来るべき寿命 に向け、 少しずつでも 前へ そして上へ 進んでいきたい。


                            伯母、そして伯父に 合掌。
  
    
     

 

     潮田さんの「私の履歴書」はおもしろい。
   本日は読書と経営セミナーの効用について書いていた。
   「セミナーは普遍的なことばかりだから、おもしろくない。 と参加者はみんな言っていた。
      しかし、私は逆で、普遍的なことを知ることで、実際の現場で応用が利くと思った。」

   こうも書いていた。
     「大企業は、セミナーの出席には、どこも部長クラスしか来てなく、社長が出席している
     会社はなかった。これで、頑張れば大企業にも勝つことができると感じた」

   この発想が凄い。   

  

   ネットで、この潮田さんが語られている言葉を見つけた。
   その中に、「社長は、現場にでることが大切です。
      これに社長の六〇%の時間を費やします」ということが書いてあった。

    現場へ足を運ぶ大切さを、自分なりにわかっていたつもりだったが、
      実はわかっていなかったことを気づかされた。
   私の仕事の時間で、60%はとても占めていない。
      
    本日早速意識して動いてみた。
    打合せ関係はできるだけ簡潔にスピーディに終わらせ、現場へ向かった。
       全部で5現場。走行距離にして200kmくらい車で走っただろうか。
         
        

  なお、本日の移動中に 目に入った景色がこれ。 きれいに岩が残っている。

TS3C1388s-.jpg
     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  こちらは、当社の庭に咲いていた桜。これからだ。

TS3C1387s-.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ところで、本日私はネットを通じて、知り合えた方がいる。
      ネット販売で大きく業績を伸ばしている、ムラウチ・COM のCEO村内さんだ。
       彼は私と同じ歳。
      何かのサイトで引っかかったのだろう。私のブログにコメントをしてくれていた。
   40にして立つ という記事と同じようなことを、村内さんのブログに書いていたらしい。 
   私のブログに、思わず”珍客”が迷い込んだ 。 
   創業して10年で80億円の売り上げをあげるまで会社を成長させている。
    一緒に応援し合って頑張りましょうとお互いエールを送った。
     まだまだ、自分などは目指すべきものが多いようだ。

 

 

 3月の日経の「私の履歴書」は、住生活グループ前会長の潮田さんだ。
   住生活グループという名前は意外と知らない人もいるかもしれないが、
   トステム(トーヨーサッシ) と言えば馴染みがあるのではなかろうか。
  (のちにINAXと統合。2004年に社名変更している)  

本日の話で、以下のようなことが書いてあった。

 労働組合との交渉が難航し、決裂になるかもしれない局面までいっていた。
 そんなとき、団交を前に車から見えたまんじゅう屋にふと立ち止まり、
まんじゅうをたくさん買い込んで 交渉に臨んだエピソードが紹介されたいた。
 結局、そのまんじゅうを「まずみんなで食べよう」という一言から、
局面は一気に打開へ道開いていく。

 そのときのことを、こう書いている。

 「まんじゅうを買ったのは策略でも何でもない。
 湯気を見て、なぜか組合員の胸の内を想像し、
  かわいそうだな(会社がぶるれたら、組合員も困るだろう。自分と同じように苦しんでいる)
  と感じたのである。」

  → この言葉は本当だと思う。
        心底にある純粋な気持ちと、そして真正面からぶつかる迫力をもってことにあたり
         その上で、苦しんで、苦しんで、もがいているとき、新境地がはたと見えてくる。
         そんな光景が、映画を見えているように文字から透けて見えた。

 こうも書いていた。

 「五日ごとの手形決済を綱渡りで乗り切るうち、だんだんとピンチ慣れというのか、
 精神的にたくましくなった。
    団交を乗り切れたのも、苦しんで苦しんで、苦しみ抜いた結果、
  人を率いる魅力ができたからだと思う」

  →  人を率いる魅力。
     これは、経営者にとり備えるべき必須の条件である。
           そのためには、経験しかない。いくら本を読んでも、それだけではダメである。
     そう、最近改めて感じていた矢先だった。
           自分は、上記のような潮田さんの経験に比べて、まだまだ苦しみが足りない。


 

頑固さ 

| | コメント(0) | トラックバック(0)

 

 帰って ご飯を食べる前に、子供の連絡帳を見るのが楽しみの一つである。
 今日も、わが家のゆったりした雰囲気に落ち着きながら、連絡帳を手にする。

 長男および長女ともに 本日の内容の共通項は、頑固。

 長男
   当地もようやく、春らしい陽気になってきたが、とうとう長男は今年の冬は半袖で通した。

 長女
   保育園の給食時に、自分のお皿に先に注いでほしかったらしいのだが、順番では
   そうならないのに腹を立てて、当番さんの邪魔をした。
    そしたら先生が叱ったら、逆ギレ。これには先生もしっかり叱ってくれ、一級下の
   クラスへお仕置き。
     しばらくすると、シクシクしながら「ごめんなさい」と戻ってきたとか。

  

  いづれも行動も、自分が子供の頃に覚えのある経験である・・・

 

 

 

 

 

 

  先日移動中のこと、普段見慣れた港の上に、本来あるはずのない”マンション”が”建って”いたのに、びっくりしました。

 

minato.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  と、思ったら 「飛鳥」でした。  きれいでしたね。
    2億円を払って豪遊しているお客もいるとか。

asuka.gifのサムネール画像

 

  完璧でなくてもいいので、とにかく行動して形をつくっていくこと。

  これが、昨今のようにスピードを要求される時代でなくても、経営の要諦だと
  最近感じている。
   受注型産業に身を置いているだけに、なおさら仮の工程を描き、そして数字を
  描いてみること。
   その上で、当社が継続可能な数字を確保できるか、そのため無理な体制に
  なっていないかをチェックしてみること。
   人員的に無理がありそうなら、修正する。

  そして、月日の経過に伴い、状況が当然変化するから、それに合わせてまた
  工程を引きなおすこと。
  体制が無理かどうかは、構想をスタートさせたあとに、実際に現場に足を運び
  自分の目、そして顧客からの声を頼りに判断する。
   体制の無理、人的なミスから発生した失敗は、必ずそれを財産として、次回以降には
   発生しないような体制に組み込むこと。

 
   さらに、業界全体、そして社会全体が進む方向性をたまには遠く描いてみて、その中で当社が
   どのような役割を担う会社となるか、そのあるべき姿を重ねてみて、その姿のためにどういう
    新しい取り組みをすべきかを考えてみること。
    そして、新しいことにトライできる少しばかりの余裕を、組織に持たせること。
  そのために、どのような仕組みを取り入れるか考えること。

  
      たぶん、経営とは 上記のサイクルの繰り返しにより、スパイラルを描いて発展していくのだと
    思う。極めて、シンプルだ。 しかし、そのシンプルな行動を根気強く続けることが できていないのだろう。

  

   最近、飲み会が続いている。たまに、少しだけ飲みすぎると、決まって翌日から二日ほど二日酔い。
      お酒が強くなれたいいのに、と再三感じる。
   本日は、体を休めるためにも、一次会で退席。
      家に戻って、会社全体の方向性のチェックをしながら、ふと 上記のような考えが頭に浮かんだ。

  
  

 

 本日は日曜日。

 以前のサービス業にいた時代では、どんなに忙しい期末の時期とはいえ
 休みの日である。

 翻って、建設業に従事している中での本日。
  午前から午後にかけては、取引先と営業の打ち合わせ。
  それから、本日出勤している現場へのパトロール。

 建設業は、確かに批判に値することもあるだろう。

 しかし、この勤務実態にも直視してほしい。
 行政の会計年度の制度上の縛りにより、どうしても3月はしわ寄せがくる。
 そして、今日みたいな雨の寒い日でも作業を続ける。

 先日のブログでも書いたが、このところ当社の現場で品質面でのトラブルが
 目についていて、その危機感から いわば檄を飛ばす意味から現場に足を向けた。
 そして、現場に向けると、そこには ただ黙々と作業を続ける社員の姿があった。
 「甘い」と言われるかもしれない。しかし、私は ただ 「御苦労さん。」という言葉しか出なかった。

 家に戻る前に電話を入れると、妻からは冷たい反応。
 そう、本日は異業種の先輩方を自宅に招待する日。にも拘わらず、結局終日準備を手伝わず空けていた。
 

 家庭、そして会社の品質さえも 十分に管理できない自分の能力。

 

 本日の夜の異業種の先輩の言葉。
 『敬天愛人』
  この言葉。今の自分の能力の限界を感じる、このときだからこそ、心に沁みた。

試験 合格

| | コメント(0) | トラックバック(0)

技術士総合監理部門が合格していたようだ。
知人のメールで知った。

今回は、経営サイドの技術(監理技術)を問われた試験だった。
基礎的な理論は、一応把握はした、という格好だ。
問題は、それを机上の空論でなく、実際の現場でどう活用していくか。

実際、先日のブログで書いたように、現場で活かせていない。

これからが、はじまり である。

 

 最近、自分の能力の限界を感じている。

 会社でいくつか非日常的な出来事が並行して発生。
 その原因を冷静に見てみると、今抱えている会社の業務量が、
 どうも能力の限界を超えていることにあるように思えている。
 会社の能力は、イコール経営トップの器量、能力。
 

 以前、あるとき私は複数の社員に
 「社長、どの物件にどの技術者をあてるかなど迷うよりも、まずは受注してから考えてください。
 受注すれが、それなりにどうにかなるもの」
  と言われたことがある。
   現場の管理に厳しい一方で、肝心な売上が増えないで収益が低迷していた状況
 を暗に批判していることは明らかだった。

 そして、現在。
  民間受注も重なり、おかげで抱えている仕事量は技術者が足らないような状況になっている。
 では、果たしてうまく廻っているか?
 残念ながら、答えはNOである。
  品質管理は、あきらかに手薄になっている。
 「内山に任せれば、何も心配ない。大丈夫」
 以前は自負していたそういう評価を保たれているとは、言えない状況になってきている。
 もちろん、私なりには、精一杯動いているつもりである。
 が、思わないところで、思わない失敗が目に付いている。

 収益を上向きに上げ続けることが是でなく、
  高品質なものをお客に提供することがまず是であるべき。
  収益はボチボチでいい。しかし、提供する付加価値は高水準なものを。
 そして、それが ボチボチでも生活できるくらいの仕事を確保できる後ろ盾になってくれる。
 そう、感じ始めている。
 会社の理念は、何だったのか。利益を上げることが第一ではなかったはずだ。
 そんなことを自問自答している。 

 先日、そんな状況の中、まちづくり活動の一環で参加している
「ひょっとこ祭り」の部会が開催された。
  まちづくり活動には参加したい。地元を少しでも活性化したい。
 そんな思いの後に、「その前に・・・」という言葉がついてでてきた。
 自分に処理できる許容能力が備わっていれば、そんな思いは出ないはず。

 怒られるだろうが、これまで自分の能力の限界を意識したことは、無かった。
 もちろん、たとえば会社を上場させるとか、超難関の司法試験に合格するとか
そういった固有の難題を突破していくとかいう能力など、もとからないことはわかっている。
 そうでなく、自分に課せられるミッション(受動的な使命)に対しては、
文句を言いながらも、それなりにこなしていけてたように思う
(余談だが、この「文句を言いながら」という姿勢は、今思えば愚かだった。
  困難な状況に面しても、「ありがとうございます」と言える姿勢が大事であったが)

 しかし、今 自分には 「手に負えない」という事態に直面させれている。
 自分の能力不足を痛感し、そして「捨てる」選択肢が体の中に湧き上がってくる
 感じがする。

 今、自分にとり、経営に対する考え方を軌道修正させ、
 そして足元を見つめ直させる局面であることは、間違いなさそうだ。
 

このアーカイブについて

このページには、2008年3月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年2月です。

次のアーカイブは2008年4月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.01