2007年11月アーカイブ
ある公務員の方と会合でお話する機会があった。
その方は出先機関のトップにおられる方だが、お会いするやいなや先方から
名刺を出してきて挨拶をされた。
非常に低姿勢で、「日ごろより我々にご理解を賜り、ありがとうございます」
という言葉を添えて。
一般的に”業者”側にいる自分にとり、こういう事態は珍しいことで、正直驚いた。
よくよくその方の話を聞いていると、なるほどと思えるエピソードをお聞きした。
若い頃に、所属している組織の上層部の方と衝突したことがあるらしい。
多分、この方のことだから、正論をぶつけたはずだ。
結局、その方は左遷させられた。
感心するのは、「その左遷先が一番自分にとり勉強になった」という一言。
苦労している中でも高貴な気持ちを持ち続ける人というのは、
見ているだけで不思議でその品格が体中から漂っている。
苦労してその中でがむしゃらに反骨精神むき出しで頑張るのもよし。
それはそれでひとつの成功への道へと続いていくことだろう。
一方、苦労しながらも、苦労と自覚せずに 自然体に受け入れて目の前の仕事に
向き合うのも、またよしだ。
色即是空
品格のある人間。それは、この境地を少なからず体得されている人。
自分みたいな俗人には、なかなか難しいが、かけらだけもかじってみたい。
いい人に出会った。
技術士の口頭試験に臨むため、論文を明日16日消印期限で提出する必要がある。
一方、最近特に飲み会が続いており、結局持ち前の怠惰な性格が後押しし、まだ提出できてない。
本日も、営業そして 新技術に関するプレゼン資料作りで日中はバタバタ。
なんとか昨日の夜から下書きを始め、本日の夜に再開し何とか格好だけはつけた。
朝起きて、見直しを済ませて 多分16日ギリギリ提出になるだろう。
飲み会のせいにはできないが、体調がどうも 快調ではない。
お酒は好きだけど、何度飲んでも やはり 強くはならないようだ。
さて、日課となっている読書をして(と、いっても最近は2?3ページ)、寝るとしよう。
先日、湯布院に行った。
この湯布院を、一田園地帯から全国区の観光スポットに育てた
観光のカリスマと呼ばれる方が二人いる。
中谷健太郎、そして溝口薫平の両氏。
二人は、それぞれ旅館「亀ノ井別荘」
そして「玉の湯」を今の名門旅館に育てあげた立役者でもある。
今回、その中谷氏そして溝口氏の娘さんの桑野氏(ご主人の姓)に
お会いした。
お二人ともに忙しい方だが、わざわざお時間をとっていただいた。
共通していたのが、「チャレンジャー」としての精神。
会社(旅館)も、そして地元も、もはや揺るぎないブランドしての地位を
確立している。
なのに、口から出てくる言葉は、変革したい、もっと上を目指したい
という気持ち。
桑野氏は、今回で二回目だが、二年前に会ったころからさらに魅力的
になっていた。今は、湯布院観光協会の会長もされている。
私と年齢も変わらないのに、凄いバイタリティがある。
今回湯布院で同行した方々もそうだが、元気な方に会うと
いいエネルギーをもらえ、「上を目指そう」という気持ちにさせてくれる。
亀の井・別荘 の彩
こちらは 玉の湯 の彩
玉の湯 代表 桑野泉氏
湯布院盆地の朝霧
自然の創玄さを 味わった。
某会社の保養所からの 朝の風景
現場と 顧客
「この二つのサイトには、いずれも足を定期的に運ぶ必要がある。」
と改めて自覚した。
現場の責任者とは、朝かもしくは夜には一度顔を合わせる。
そこで、何かあれば情報があがる”はず”。
しかし、実際は 情報が上がってこないことがある。
得てして、悪い情報はそうだ。
そこで、そのカバーをするには、どうすればいいか。
1、現場に行って、自分の目で状況を確認すること。
2、顧客に会いに行って、生の声を、ダイレクトで拾うこと
これしかない。
社内の恥をさらすようだが、今回 上記の2のパターンにおいて、当社の現場施工
のまずさを 発見した(させられた)。
幸い、ちょっとした指摘ではあったが、顧客からまずい点を指摘されると、堪える。
『破れ窓』理論。
主に犯罪対策に用いられる理論だが、リスク管理全般においても言えると思う。
顧客からのクレームも、小さい声の段階でできるだけ拾う。
そして、その対策を打つ。
そうすることで、後で取り返しのつかない事態になるクレームまで発展しない。
最近、業況が上向きに流れはじめているときだけに、インパクトのある出来事で
あったし、身を引き締めた次第だ。
今日仕事を終えて雨の中、車に向かっていると、
見知らぬ男性が自転車を押しながら、前を通っていた。
『不審者だ』
そう思った自分は、経営者としての【リスク管理】の文字が
頭をよぎり、
「何してるんですか?」と迷惑そうに問い詰めた。
それでも、黙々と雨の中を傘もささずに荷物を積んだ自転車を押していく。
そして、スペースがある屋根付きの会社の駐車場に着いた。
「困りますよ。ここで何してるですか。出て行ってください」
と私。
「うるせえ。今から○○(スーパーの名前)に行くところよ」
と捨て台詞を残し、のそのそと門外で出て行き始めた。
『やっと、出て行ったか。これで、会社の安全は確保できた』
と、車に乗り込んだ。
しかし、帰路の車の中で、どうも気持ちが釈然としない。
『会社のリスク管理』『人としての行動』
この二つの言葉が、入り混じって、落ち着かない。
先週末の会社の全社会議で、私は何を感じたのか、突然会社の理念を
改めてみんなに説いた。
第一に挙げたのが、『人を大切にする会社』。
当社の最も信頼をおける現場関係の責任者は、4年前に亡くなった社員
の慰霊碑に毎日欠かさずお茶を朝だしてくれる。
そしてトップである私は、今、 寒い雨の中で雨宿りの場所をやっと見つけたその気持ちを
関知せず、無情に立ち退かせた。
「会社の安全」を強調するあまり。
その後、その男性は どこか雨が凌げる場所を見つけ、またさまよって
いるのだろうか?
そして、やがて 車をUターンさせて、その男性を探した。
その男性は、やはり雨の中を 自転車を押していた。
車を近付けて、
「どこに行ってるのですか?(戻ってもいいですよ)」と言ったが、
無視して進ませる。
しつこく車の中から聞いていると
「○○(スーパー)だ」と吐き捨てた。
「どうぞ、これ。使ってください」と言って、千円札を渡した。
「いいと?」
「どうぞ。風邪はひかないでくださいね」
「気をつけるよ。ありがと。」
確か、こんなやりとりだったろうか。
(小額だったけど、その男性も、そしてそのお金も喜んでくれただろうか)
その男性は、気を取り直したように、また黙々と進みだした。
私は、そこで 彼を 会社まで呼び戻すことまではできなった。
会社には、寮もありお風呂がある。
なんで、お風呂でも入れてあげることができなかったのか。
なんで、強引にでも 連れて行こうとしなかったのか。
私は、経営者としては リスク管理能力は 足りないのかもしれない。
もしかして、その男性は会社の器物に損傷を与える人だったのかも
しれない。
でも、そうなったとしても、会社が倒れる事態までは発展しない
だろう。
そもそも、当社は 思わぬ人の支え、恩によって この厳しい局面を
なんとか乗り切れていれる。
自分の力なんか知れている。ほとんどが、人の力だ。
なら、人様に 恩を返さねば。
何より、人を大切にする会社なら、
「儲かって繁栄し過ぎるより、人にその恩恵を返す」姿勢で臨まねば
ならない。
このブログを読んで、人はたぶん 私のことを冷たい人間と言うだろう。
そう、確かに、私は冷酷な人間だと、自分でも思う。
そう思われても、敢えて文字に残したい。
自分がこのブログを読み返すときに、自分の愚かさを恥じ、そして
同じ愚行を繰り返さないために。
外は、まだ雨音が 止まないでいる・・・
赤福の会長が辞任された。
それは、まこのご時世仕方ないことかもしれないが、
興味を引いたのは、そのコメント。
「私自身は営業畑で、製造の管理をおろそかにしてしまった」
トップになった以上は、営業も品質管理も全て統括していなければならない。
細かい数字の把握などは、あのくらいの規模になると、難しいだろうが、
せめて「何が問題点なのか」ということは、常に承知しておくのが
トップの仕事、職務なのだと、教えられている。
多分、地元の会頭までされている方だから、上記のような私の考えなど、
百も承知の上だと察する。
自分の責任の追及をかわすためか。
まだ発展途上の会社ならまだしも、
名門の赤福の会長の言葉としては、ちょっとさびしかった。
私自身に「現場第一」ということを、再認識させる契機となる事故では
あった。
どんなに忙しくても、現場から遠ざかってはいけない。
そう言い聞かせた。
日経新聞の「私の履歴書」は、本日より野村證券元会長の田淵氏。
株を取り巻く世界は、仕手筋が存在するなど、人為的な匂いが強くする世界だ。
その世界で、野村證券を世界の企業に育てたのが、この田淵氏。
そんな人の、一発目の言葉がとても印象的。
自分が今後、折にふれこの言葉を思い出し、自戒させる意味から
ここで触れてみる。
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「神の見えざる手」という言葉が好きだ。
「お天道様はお見通し」という感覚に近い。
世の中は理不尽なことが多く、人は間違いを繰り返す愚かな動物だが、
長い目で見れば結構平等にできており、
おかしなことは長続きしない。
世の中も人生も、所詮 「なるようになる」のだし、
「なるようにしかならない」
だから、面白いともいえる。
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非常に含蓄のある、示唆に富む言葉だ。
ありのままを受け入れる。
この境地を楽しめるように、早くなりたい。
しかし、決して焦らないで、楽しみながら、なるように したい。
